AIデータセンターの次の壁は電力?テキサスが新規許可停止、MU・MRVLへの影響

投資

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筆者について

2020年から米国株投資を続けているポヨです。

メインはインデックス投資ですが、AI・半導体関連ではMicron Technology(MU)やMarvell Technology(MRVL)なども保有しながら、HBM、AIデータセンター、カスタムAIチップ、光通信などの動きを追っています。

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はじめに

AIデータセンター投資に、新しいボトルネックが出てきました。

2026年9月21日、米テキサス州のGreg Abbott知事は、データセンターが求める州の許可について、ERCOTによる監査が完了するまで停止するようTexas Commission on Environmental Quality(TCEQ)に指示しました。

一見すると、

「AIデータセンター投資が止まり始めた?」

と思うニュースです。

ただ、今回の内容を見ると、自分はむしろ逆に感じています。

AI需要が弱くなったから止めているのではなく、

データセンター計画が増えすぎて、電力・水・インフラ側が追いつかなくなっている。

自分は今のところ、AI投資のピークはまだ来てすらいないと思っています。

特にMarvell(MRVL)については、AIクラスタが巨大になるほどネットワーク・光通信の重要性が上がると見ているので、まだまだ保有しておきたいという考えです。

今回は、

・テキサスで何が起きたのか
・474GWという電力需要が何を意味するのか
・MU、MRVL、QCOMへの影響
・今回のニュースを自分がどう見ているのか

を整理します。

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テキサス州が許可停止|背景には474GW超の電力需要

2026年9月21日、テキサス州のGreg Abbott知事はTCEQに対し、

データセンターが求める許可を、ERCOTの監査完了まで停止する

よう指示しました。

確認対象には、

・電力使用量
・水使用量
・電力網への影響
・自家発電の有無
・税制優遇や公的支援
・周辺地域への影響

などが含まれています。

さらに、データセンターに必要となる電力インフラ費用についても、原則としてデータセンター側に負担を求める方向です。

つまり今回の措置は、

「AIデータセンターはいらない」

という話ではありません。

むしろ、

「作るなら電力・水・インフラまで含めて責任を持ってくれ」

という方向です。

そして今回、一番インパクトがある数字が、

474GW超

です。

ERCOTでは現在、大型電力需要家から474GWを超える系統接続要求を受けています。

これはテキサス州の過去最大ピーク電力需要の5倍以上。

さらに州政府によると、新規電力需要の約90%がデータセンター関連です。

もちろん、474GWすべてが実際に建設されるわけではありません。

同じ企業が複数地域で申請していたり、最終的に建設されない案件も含まれている可能性があります。

それでも、

AIデータセンター計画の増加スピードが既存の電力インフラを大きく上回っている

ことはかなり分かりやすい数字です。

自分は今回のニュースを、

「AI需要がなくなった」ではなく、「AI需要が大きくなりすぎて次のボトルネックが電力になった」

と見ています。

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MU・MRVL・QCOMへの影響

今回のニュースは、

短期ではやや弱気。
中長期ではAI需要そのものには強気。

という見方です。

許可が止まれば、データセンターの完成時期が遅れる可能性があります。

そうなれば、

GPU
HBM
サーバーDRAM
Ethernet
光通信

などの導入時期も後ろ倒しになる可能性があります。

ここは普通にリスクです。

ただし今回、

AI向け半導体の注文が減った
AIサービス需要が減った
ハイパースケーラーが設備投資を削減した

という話は出ていません。

問題になっているのは、

AI計算能力を増やしたいのに、それを動かす電力や水が足りない

という部分です。

MU|HBM需要はまだ強気

Micron(MU)については、

短期:中立〜やや弱気
中長期:強気

で見ています。

データセンター建設が遅れれば、GPUやAIサーバーの導入も遅れる可能性があります。

ただ、自分はHBM・DRAM需要そのものについてはまだ強気です。

Micronは次世代HBM4を量産し、Vera Rubin世代を含む次世代AIインフラ向けに製品展開を進めています。

AIデータセンターで電力が問題になるほど、

性能だけでなく「性能あたりの消費電力」

も重要になります。

今回のニュースを見ても、

「HBM需要のピークが来た」

とは自分は思っていません。

むしろ今は、

HBMを載せるAIサーバーをどこまで電力網へ接続できるか

が問題になっている段階だと思っています。

MRVL|まだ本番前だと思っている

自分が特に注目しているのがMarvell(MRVL)です。

AIデータセンターではGPUばかり注目されます。

でもAIクラスタが巨大になればなるほど重要になるのが、

データをどう動かすか

です。

何万基ものGPUやAIアクセラレータを置いても、それらを高速で接続できなければ性能を十分に使えません。

そこで必要になるのが、

Ethernet
SerDes
光DSP
シリコンフォトニクス
CPO
カスタムAIシリコン

です。

Marvellは2026年9月のECOCで、2nm・400G/レーンの光PAM4技術を公開。

さらに800G、1.6T、その先の3.2T世代を見据えたAIデータセンター接続技術を進めています。

AIクラスタが巨大になるほど、

「計算するチップ」だけでなく、「チップ同士をつなぐ技術」

の価値も上がります。

自分はMRVLについて、この部分はまだ本番前だと思っています。

QCOM|電力制約は一方的な悪材料ではない

Qualcomm(QCOM)は今回、

中立〜やや弱気

くらいで見ています。

AIデータセンター建設が遅れれば、AIインフラ市場全体の設備導入時期には影響する可能性があります。

一方で、電力制約が厳しくなるほど、

より少ない電力でAI推論を処理できるチップ

の価値は上がります。

QCOMが狙うAIデータセンター・カスタムシリコン市場でも、性能だけでなく電力効率の重要性はさらに高まりそうです。

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AI半導体の次のボトルネックは「電力」

ここ最近のAI半導体市場を見ると、ボトルネックがどんどん変わっています。

最初はGPU不足。

次にHBM不足。

さらに先端パッケージ不足。

そして今度は、

電力

送電網
冷却
許認可

まで問題になってきました。

自分はここをかなり重要だと思っています。

AI設備投資が本当にピークアウトする時は、

「AIデータセンターを作りたいけど作れない」

ではなく、

「もうこれ以上AIデータセンターを作る必要がない」

という状態になるはずです。

今出ているニュースは、まだそこではありません。

むしろ、

需要が増える

データセンター計画が増える

電力・水・インフラが追いつかない

州政府が一度止めて整理する

という流れです。

自分にとって、この2つは全然意味が違います。

自分はまだ、AI投資のピークは来てすらいないと思ってる。

今回のテキサスの話も、需要がなくて止めたというより、需要が増えすぎて電力やインフラが追いついてないって見方。

MUのHBM需要はまだ強気。

特にMRVLは、AIクラスタが巨大になるほど光通信やネットワークの重要性が上がると思ってるから、まだまだ保有しときたいかな。

もちろん、電力不足が長引いてGPUやHBMの発注キャンセルまで出てきたら話は変わる。そこはちゃんと見ときたい。

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今後見るポイント

今回のニュースを受けて、今後は特にこのあたりを見ていきたいです。

・テキサスの監査後、何件のデータセンターが実際に承認されるか
・ハイパースケーラーがAI設備投資を延期・縮小するか
・GPUやHBMの発注キャンセルまで出るか
・発電所、自家発電、省電力技術への投資がどこまで増えるか

特に重要なのは、

「建設が遅れている」から「半導体の注文を減らす」へ変わるか

です。

ここまで進めば、自分の見方も変える必要があります。

現時点では、そこまでは確認できていません。

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まとめ

今回、テキサス州がAIデータセンター向けの許可を一時停止しました。

一見するとAI投資には弱気材料です。

ただ、その背景には、

474GWを超える大型電力需要の接続申請

があり、その約90%をデータセンターが占めています。

自分は今回のニュースを、

AI需要が弱くなったサインではなく、AI需要の拡大によって電力・水・許認可という次のボトルネックが表面化したニュース

と見ています。

短期的なデータセンター建設遅延はMU・MRVLにはリスクです。

それでも現時点では、AI投資のピークはまだ来ていないと考えています。

MUはHBM・DRAM需要を引き続き強気。

MRVLについては、AIクラスタ大型化で高速ネットワーク・光通信の重要性がさらに上がると見ています。

今後はGPUやHBMの出荷だけでなく、

「そのAIサーバーを動かす電力が確保できているか」

まで追っていきます。

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※本記事は個人の投資記録・考察であり、特定銘柄や金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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