2026年8月24日、Gartnerが世界半導体市場の最新予測を発表しました。
2026年の世界半導体売上高は1兆5,552億ドルと予測され、前年比では92%増となる見通しです。
さらに2027年には1兆9,399億ドルまで拡大すると予測されています。
今回特に注目したいのが、AIデータセンター投資とメモリー市場の急拡大です。
メモリー市場は2027年に1兆ドル突破へ
Gartnerによると、2026年のメモリー売上は8,373億ドルまで拡大する見通しです。
2027年にはさらに1兆755億ドルまで増加し、初めて1兆ドルを突破すると予測されています。
2026年の成長率は、DRAMが246.6%増、NANDフラッシュが371.9%増と非常に大きな伸びが見込まれています。
また、世界半導体売上に占めるメモリーの割合は、2025年の27%から2026年には54%まで拡大する見通しです。
AIデータセンターが半導体市場の中心へ
AIデータセンター関連が半導体売上に占める割合は、2026年の36.5%から2030年には53%超まで上昇すると予測されています。
つまり今後の半導体市場では、AIデータセンター関連が市場の半分以上を占める可能性があります。
さらにAIクラスターの大型化によって、GPUだけでなく、メモリー、CPU、ネットワーク半導体、光インターコネクト、電源管理半導体などにも投資が広がるとGartnerはみています。
Micron(MU)への影響
Micronにはかなり強気の材料と考えています。
今回の予測ではHBMだけではなく、DRAM・NANDを含むメモリー市場全体の大幅な成長が見込まれています。
さらにGartnerは、2027年に新しい生産能力が加わっても、AIインフラによるメモリー消費の増加によって需給逼迫が続くと予測しています。
これはMicronの販売数量だけではなく、メモリー価格や利益率を考えるうえでも重要な材料です。
Marvell(MRVL)への影響
Marvellにも強気の材料です。
AIクラスターが大型化すると、GPUやメモリーだけではなく、大量のデータを高速でやり取りするためのネットワーク半導体や光インターコネクトの重要性も高まります。
MarvellはカスタムAIシリコン、高速ネットワーク、光通信などに強みを持っているため、AIデータセンター市場の構造的な拡大は追い風となります。
Qualcomm(QCOM)への影響
QualcommにもAIデータセンター市場の拡大という点ではプラス材料です。
QualcommはデータセンターAI市場への参入を進めていますが、現時点ではMicronやMarvellほど直接的な恩恵は見えにくいため、今後の顧客獲得や売上規模を確認したいところです。
今後の注目点
- 2027年のメモリー需給が本当に逼迫を維持するか
- HBM・DRAM・NAND価格の推移
- MicronのHBM供給能力と利益率
- MarvellのAIデータセンター売上
- AIネットワーク・光インターコネクト市場の成長
- ハイパースケーラー各社のAI設備投資
まとめ
今回のGartner予測で重要なのは、AIブームの恩恵がGPUなど一部の半導体だけではなく、メモリー、ネットワーク、光通信、電源管理など半導体インフラ全体へ広がっている点です。
2026年の世界半導体市場は1.56兆ドル、2027年には1.94兆ドル規模まで拡大すると予測されています。
特にメモリー市場は2027年に1兆ドルを突破する見通しで、Micronにはかなり強い追い風です。
Marvellについても、AIクラスター大型化によるネットワーク・光インターコネクト需要拡大という中長期の成長シナリオを補強する材料と考えています。
※本記事は2026年8月26日時点のGartner公表資料をもとにした速報です。

「AIの時代になると思って投資してるけど、この数字見ると半導体市場そのものが一段変わってきてる。特に2027年にメモリー1兆ドル予測はデカい。MUだけじゃなく、AIクラスター拡大でネットワーク需要を取れるMRVLも引き続き見ていきたい。」



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